top02 045-453-4567 神奈川新町
コラム
2016/11/24

画像検査が意味するもの・前編 ~画像診断の科学的根拠~

腰痛の患者さんが整形外科を受診すると、通常であればレントゲンを撮って診断され、その結果に沿った治療が行われます。

この時の画像検査による診断を「画像診断といいます。

 

そのため、画像に写っている骨の変化が診断名、すなわち病名となります。

骨の老化や変形が写っていれば「変形性脊椎症」、背骨の分離やすべりが写っていれば「腰椎分離症」または「腰椎すべり症」、骨と骨の隙間にある椎間板が潰れていれば「腰椎椎間板症」といった感じです。

 

それでは骨の変化がなかった場合、どんな診断になるのでしょうか?

それは「筋筋膜性腰痛症」、または単に「腰痛症」という病名がつきます。

これは原因がよく分からない腰痛という意味です。

 

症状の程度から判断して、さらに詳しい検査が必要な場合はCT(コンピューター断層撮影装置)やMRI(核磁気共鳴断層装置)といったハイテク画像検査を行います。

これらの検査でヘルニアが見つかれば「腰椎椎間板ヘルニア」、背骨の狭窄が見つかれば「脊柱管狭窄症」といった診断が確定します。

 

一般的な整形外科ではほぼ間違いなく画像診断を行いますが、これ以外にも腰痛を診断する方法はあるのでしょうか。

要するに、画像検査以外に腰痛の原因を探る方法はあるのか?という質問です。

 

整形外科の視点で考えるなら、その答えはNOです。

視診や触診などで身体所見も当然調べますが、これらはあくまで補助的な役割とされているため、画像検査なしでの診断というのは事実上あり得ません。

なかには例外もあるかもしれませんが、ほとんどのケースでレントゲンによる診断を行っています。

 

整形外科は「形態の異常を修復するプロ集団」です。

“形の変化”を見つけ、それを診断のよりどころにしようとするのは当たり前なのです。

というか、それこそが整形外科の本質になります。

 

つまり、整形外科にとって形態学を無視した診断」はあり得ないです。

以上の現実を踏まえたうえで、腰痛は次の2つに分けることができます。

●画像検査によって、原因を特定できるもの

●画像検査によって、原因を特定できないもの

 

医療機関によってその比率は多少変わりますが、一般的な数字として前者が15%後者が85です。

要するに、腰痛の患者さんが整形外科を訪れた場合、その8割以上は原因不明という結果が待っているのです

 

ということは、先ほど挙げた病名のなかで「骨の変化がなく、原因が分からない腰痛」すなわち「腰痛症」が8割もあるのでしょうか?

ところが、そうではありません。

実は、骨の変化を診断名にしている腰痛も、痛みの原因がどこにあるのか分かっていないのです。

たとえ「腰椎分離症」や「変形性脊椎症」などの診断名を言われても、痛みの本当の原因は分からない」…これが科学的根拠に基づいた「医学上の正式な見解」なのです。

 

画像診断による病名が痛みの原因を表しているとは限らない。

診断そのものに不確定の要素がかくれている。

これは、腰痛治療において最も根本的な、かつ重大な問題です

 

このような話をすると、「信じられない」「よくわからない」と理解に苦しむ方も多いかもしれません。

現実には、腰痛を訴えて病院に行けば、ほとんどの場合レントゲン検査を受け、画像診断にもとづく病名を聞かされるはずです。

骨に変化があればそれを指摘され、なければ姿勢が悪い、筋肉が弱っているなどと言われると思います。

 

しかし、そのような説明には一切、科学的な根拠はないのです

コラム(腰痛治療の現状)でもお話しましたが、現段階で腰痛のメカニズムに対する世界的な統一理論というのは存在しません。

脊椎の世界的権威といわれるNachemson氏も、『腰痛の原因にはいろいろな説があるが、科学的に証明されたものはない』と断言しています。

 

後編へ続く…お退屈様でした<m(__)m>

 

 

 

※このコラムはBFI研究会代表・三上先生の書かれたブログ記事を編集したものになります。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
あおぞら整骨院
http://aozora-osteopthy.com
住所:〒221-0043 神奈川県横浜市神奈川区
新町12-1京急新町第2ビル3階
TEL:045-453-4567
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇