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2017/04/29

昭和の日 ~昭和の復興と日本人の強さを忘れないための日~

みなさん、こんにちは。ご機嫌よろしゅうございます。

 

今日は祝日ですね。いかがお過ごしでしょうか?
人によっては今日から9連休、という方もいらっしゃると思いますが、有意義なGWを過ごしていただければと思います。

ちなみに当院は祝日も診療しているため、かくいう私は連休などとは無縁の生活です(笑)。
さて、毎度のことながらとても重要なことなので今回も書かせていただきますが、祝日とは単なるお休みなどではありません。
祝日がお休みなのは「国民の祝日に関する法律」によって休日と定められているからであって、本来「祝日=お休み」ではありません。

祝日は私たちにとって「特別な日」その国の社会の歴史や文化、宗教などからそれぞれ祝い、感謝し、記念すべき事柄にちなんで決められた特別な日なのです。
そのため普段とは区別され、普通の日に行っている仕事や授業を一斉に休む建前となっているのです。

 

特別な日として普段とは違う生活をすることで、いつもは忘れられやすい歴史や文化、宗教などを共にする社会の連帯性を確かめることができる。まさに先人たちの知恵なのです。

 

昔は祝日のことを「旗日」と呼んでいました。祝日に国旗である日の丸を掲げることで普通の休日との違いをはっきりさせる、これも大切な知恵だったのです。
今ではほとんど見られなくなってしまいましたが…(といっても、昭和の終わり頃に生まれた私にとってはむしろこれが当たり前になってしまっているのですが…)。

 

国民の祝日に関する法律 第1条 によると、
「自由と平和を求めてやまない日本国民が、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、国民こぞって祝い、感謝し、または記念する日である」
と定義されています。

 

「国民こぞって祝い」というのがポイントですね。
昔は小学校も登校し、校長先生から祝日について話を聞き、紅白まんじゅうをもらって家に帰っていました。
4月29日は昭和天皇のお誕生日で、昭和天皇のお人柄をしのび、昭和天皇と共に生き抜いた昭和という時代を忘れがたい国民の願いが強くあったために祝日として残されました。
昭和天皇と昭和への想いを記念する祝日であります。
しかし、これは極めて異例中の異例なことでした。

 

戦前までは、天皇誕生日は「天長節」という名前でした。
天皇のお誕生日ですから、天皇がお亡くなりになると日にちが変わります。
明治時代の天長節は11月3日でしたし、大正時代は10月31日(ただし、大正天皇のお誕生日は8月31日でした)、そして昭和が4月29日で現在12月23日となっています。

 

では何が異例だったのか。通常ならば、天皇誕生日(天長節)は日にちが変わると平日に戻ります。
御歴代の天皇のお誕生日を全て祝日とすることは現実には無理があり(一年中祝日だらけになってしまいますね)、今上陛下のお誕生日を祝う天皇誕生日との兼ね合いからも不都合な点が生じてしまいます。祝日にするのは今上陛下がいらっしゃってこそなのです。
明治から大正、大正から昭和への転換のとき、いずれも天皇誕生日は平日に戻されていました。

 

しかし、日本の歴史の上でも特筆すべき飛躍や危機の時代を支えてくださった天皇陛下について、その時代を生きた人々の足跡を後世に残す意味も込めて、国民にそのお誕生日が残ることを願う想いが強い場合にその趣旨を生かした祝日として残されることがあります。

 

一つは「明治節」、今の文化の日です。

近代日本の礎を築かれた明治天皇がお亡くなりになったあと、そのお誕生日であった11月3日を長く記念することを望んだ国民の想いにより作られました。

 

そしてもう一つがこの「昭和の日」なのです。
ただし、天長節から祝日として残された当初は「みどりの日」という名前でした。
昭和の時代であれば自然を大切にされ、いつくしまれた昭和天皇の面影を思い浮かべて偲ぶことがことができたと思いますが、このまま歳月を経ればやがてこの日の由来も忘れられ、分からなくなってしまいます。現に私はみどりの日と聞いてもピンときませんでした。
それに昭和天皇のお人柄の一面でしかありませんし、昭和という時代を顧みるには言葉が足りなすぎます。

 

そこで「みどりの日を昭和の日に変えよう!」と立ち上がった方々、26人から署名運動がスタートし、遂には政治家を動かし昭和の日となったのです。
そうしてできた昭和の日の趣旨はこちらになります。
「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」

 

昭和の日の趣旨のキーワードは「復興」
昭和20年、日本史上のどん底であった戦後の焼け野原から立ち上がり、昭和34年には当時世界最大のオリンピックと言っても過言ではない東京オリンピックを開催できるほどまでに力強く復興を果たしました。
この時、開会宣言を行ったのはもちろん、昭和天皇です。

 

こうした昭和の復興の歩みを決して忘れないために、どんなどん底からでも立ち上がることができる強さを日本人は持っている、このことを後世に伝えるために、昭和の日の趣旨は考えられました。

 

では、この「後世」とは誰に向けられたものなのでしょうか。それは言うまでもなく、今を生きる私たち日本国民です。
この昭和の日に込められた想いを私たちは決して忘れてはならないし、先人たちから託されたこの想いをしっかり受け止め、そして背負い、今を生きることが私たちの責務なのではないでしょうか。

 

 

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2017/04/28

統合失調症と低血糖

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます<m(__)m>

 

今日は久しぶりに違う内容です。

ご参考までに記事をシェアさせていただきます。

 

 

統合失調症と診断された患者の70%は低血糖症?!

 

統合失調症は、幻想や幻覚などの症状が特徴的な精神疾患で、100人に1人がかかる病気と言われています。
原因ははっきり分かっていませんが、栄養学的アプローチで、多くの患者さんを快方に向かわせている病院、クリニックもあります。

 

 

統合失調症と低血糖症

 

数十年前から、統合失調症患者に低血糖症の患者が多いことを示した文献はありました。

 

「慢性統合失調症と分類された患者のうち70%が、何らかの形で低血糖症を示していた」(米国 W・ビーベ、O・ウェンデルの論文から。1973年)
「統合失調症の患者の70%以上が、相対的低血糖症である。」
「ほとんど100%が食事が正しくない。」
「低血糖症の治療に用いられる食事法は、統合失調症患者全員の治療に価値がある」(米国 R・マイヤーズの論文から。1973年)
「低血糖症では、神経の働きに欠かせない燃料、すなわち糖が欠乏しているので、その結果として脳が影響を受ける」
「気分の変化、うつ、不安、いらいら、集中力低下、パニック感、それに自殺傾向など、さまざまな症状が起こる」(英国 マーティン・バド著「低血糖―二十世紀の疫病?」より)

 

統合失調症は低血糖症であることが、5時間糖負荷試験の結果からも判明しています(大沢博著「心の病と低血糖症」参照)。

 

血糖値曲線

 

このグラフは、17歳で統合失調症と診断された女性が10年後に検査した5時間糖負荷試験の血糖曲線です。
食後二時間半後には、血糖値44という異常に低い数字です。
この女性の父親は、「発病後十年間に7カ所で診察してもらったが、薬の投与ばかりでいっこうによくならない」と言われ、1日に服用していた薬は11種類、薬漬けの状態でした。
統合失調症発症後、引きこもりになったり、狂乱状態が続いたり、拘束式の病院にも入院もされました。

 

ところが、この女性が低血糖の検査をし、重度の低血糖症だったことが分かりました。
事実、食後二時間半後ほどで半狂乱状態になっていたことに気づきました。
今までは食事との関係や血糖値との関係があるとは考えられなかったので、気づかなかったのです。
そして栄養療法とサプリメントで症状が改善し、日常生活が安定していきました。
今まで血糖値をチェックしていなかったら、一度調べてみたらいかがでしょうか?

 

 

精神科医の認知度が低い低血糖症

 

低血糖が脳に及ぼす影響は大きく、統合失調症と診断されてもおかしくない狂乱状態、幻聴、幻覚が起こります。
しかし低血糖による症状であるのもかかわらず、低血糖の検査もせず薬漬けになっていけば、入院している患者さんはいつまでたっても退院することはできません。

 

ところが精神科医の低血糖症の無理解は今に始まったことではなく、精神科の診断には低血糖症という病名が欠落しているようです。

 

厚生労働省のみんなのメンタルヘルスというサイトにも、低血糖症という記述は見当たりません。

 

ある病院では、患者の家族が息子にサプリメントのナイアシンを服用させたいと申し出ても、入院中は許可しないと言われたことがあるそうです。
しかも、「砂糖の摂りすぎ」(ポテトチップ、チョコレートなどの甘いお菓子)で精神に異常をきたした低血糖症患者に対して、求めるままに病院でお菓子を与え、低血糖症の検査もせず、著しい血糖の上昇による副作用を起こす可能性のあるジプレキサという薬を投与していました。

 

保険適用の糖負荷試験は2時間が最長で、5時間糖負荷試験が一般的でないため、医師も積極的に検査をすすめないのかもしれません。
そのため低血糖症が見逃されてきましたが、もはや見逃してはいけない病気です。

 

千葉県稲毛市のマリアクリニックでは、平成16年間から平成20年の5年間で、5時間糖負荷試験を受けた患者1,041人の調査報告をしています。
そのうち実に998人(95%)が低血糖症でした。
5年間の来診者128人が別の医療機関で統合失調症と診断されていました。
また、91人がうつ病と診断されていました。
心の病で悩んでいる方で、5時間糖負荷試験を受けてない方は、是非、最寄りの医療機関で検査を受けてください。
また、食事を見直し、不足しているビタミン、ミネラルを摂るようにしてください。

 

 

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2017/04/25

ぎっくり腰の真実④ ~小脳内の血流バランスの回復措置~

みなさん、おはようございます!ご機嫌よろしゅうございます<m(__)m>

 

前回の最後にお話しましたが、多くの腰痛患者の脳内で小脳の過活動が見られます。

 

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fMRIやNIRS等の脳機能画像は代謝レベル(血流や酸素消費など)を描出しているケースが多く、ニューロン(神経細胞)活動そのものを表しているわけではありません。
ですので画像上の「過活動=ニューロン活動の一方的な亢進」と言い切れるかどうか分かりませんが、エネルギー消費の観点ではそう考えても良いと思います。

 

すなわち小脳のエネルギー消費が激しい状態は大脳からのいびつな信号が大量に押し寄せている状態だと考えられ、こうした状況が続けば相応のダメージは避けられない…。
やがて小脳は疲労困憊となり、ニューロン活動の不調和、失調、乱れが生じ、ついには最適化そのものにエラーが生じるようになってしまいます。

 

痛み体験の強弱あるいは有無に関わらず、もし小脳がこうした「長期抑圧不全」とも言うべき状態に陥ってしまったら、そのタイミングで何か新しいスポーツや運動療法にチャレンジしても、あまりうまくいくことはありません。
新しい運動プログラムを作ることができないからです。

 

さらに既存のファイル実行にも支障を来たすようになれば、個別の運動プログラムのいずれかに問題が発生し、けがをしやすい状態となります。

たとえば「歩行ファイル」の実行にエラーが発生すれば、歩幅が狭くなったり、階段を踏み外したり、つまづきやすくなったり…。

高齢者であれば転倒の危険が増すことになります。
アスリートであれば、けがのみならずテニス肘、野球肘、野球肩に代表されるスポーツ障害に繋がりやすいと言えます(痛み記憶のリンクがない場合に限りパフォーマンスの劣化すなわちスランプになり、場合によってはイップスを引き起こします)。

 

ちなみにメダルの有力候補がオリンピック本番で力を発揮できないケースは、やる気スイッチの入り方の問題(強く入り過ぎていることが多い)に端を発し、思考・感情回路にいびつな信号が混じることで小脳に負担をかけてしまっている状況が想定されます。

 

アスリートの問題はさておき、小脳による最適化が不完全になっている-小脳が疲れ切っている-そのタイミングで、かつてないほどの大量かつ不整な、超いびつな信号がどっと押し寄せてきたら、どうなるでしょうか?
もはや小脳に最適化を実行する体力は残されておらず、回路の扉を閉ざすしかない…。
シャッターを一気に下ろすしかない!閉店ガラガラ!(笑)

 

小脳内部においては、脳内補完に関わる部署と運動ファイルを実行する部署は別々の場所にあると想定されます。
脳内補完に関わる領域を仮に「補完帯」と呼び、運動ファイルのほうを「運動帯」とすると、補完帯での異常活動(画像上は過活動)は過剰な予測制御を引き起こし、脳内補完によるソフトペインを生み出します(慢性腰痛をはじめ種々運動器の痛み)。

 

小脳(脳内)の中の血流は常に一定に保たれており、過剰な脳内補完を実行している小脳内部では補完帯のエリアに血流が集中するため、小脳内の別のエリアの血流が相対的に低下します。
このとき血流低下エリアが運動帯であった場合、運動ファイルのエラーが起こります。
つまり筋協調性の乱れと共にソフトペイン(運動時痛)が現れることになります。

 

こうした状態がさらに極まって運動帯への血流が極限まで落ち込んだその瞬間こそが、運動プログラムのシャットダウンなのです。
運動回路への一時的な血流不全(必ず回復する可逆的な反応)は場合によってはぎっくり腰となり、他方、運動回路の破壊を伴う完全な血流停止は麻痺(脳卒中)に…。

 

 

 

運動器の臨床において、患者さんが訴える体性深部痛の多くはソフトペインであり、脳内の複数箇所に代謝レベル等の変化が想定されます。

小脳の働きだけにフォーカスした場合、「小脳内部の運動帯の血流低下と補完帯の血流上昇」が運動時ソフトペインであり、こうした小脳内の血流バランスの不均衡が極限に達したものがぎっくり腰に代表される超ウルトラソフトペインだというのが我々BFI研究会が主張する「痛み記憶の再生理論」です。

 

上記イメージ図で言えば、運動覚へのアプローチ(マッサージ・整体・カイロ・PNF・AKA・BFI等々や運動療法・マッケンジー・水泳・ヨガ・各種エクササイズ)によって運動帯の血流が上昇すると、補完帯の血流が低下します(運動帯と補完帯がシーソーの関係にあるため、一方が増えれば一方が減る)
結果、ソフトペインが消えるのです(脳機能画像上は小脳の鎮静化として描出される)。

 

これこそが、世界中に存在する徒手医学が痛みを改善させる共通のメカニズムと言えます。
運動覚へのアプローチには個人差(脳との相性)があるため、簡単な体操やウォーキングがたまたま自分の脳にフィットすれば結果がついてくるということです。
要は運動帯の血流を上げればいいのですから…。

 

 

「ぎっくり腰は小脳の過活動によって生まれた代謝バランス(血流バランス)を回復させるための措置だったんだ!」と理解・納得できた方はクリックをお願いいたします。

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2017/04/21

ぎっくり腰の真実④ ~脳内補完と無意識に行われる小脳の予測制御~

みなさん、こんばんは!ご機嫌よろしゅうございます<m(__)m>

 

前回の続きです。

 

極めて歪(いびつ)な信号が次から次へと小脳へ流れ込んでくると、やがて小脳のスペックを超えてしまいます。
パソコンに例えると、ネット閲覧のページ画面を次々に何重にも開いていくと、やがてメモリ不足となって動作が重くなってしまう状況と同じです。
すると、小脳は当然オーバーヒートしてしまいます。

 

こうした状況が限界に達したとき、小脳はどうやって己を守ればいいのでしょうか?

 

『いびつな過剰信号の侵入をどうすれば阻止できるのか?いびつな信号の発生自体を止めることができれば、それが最も確実な方法と言えるが…。

粗悪な思考回路を止めるにはどうしたらいい?考えることを止めさせるためにはどんな方法が…?
そうだ!過去の記憶を利用して-脳内補完を使って-とんでもない激痛を発生させれば思考回路の活動が止まるのではないか…!

と同時に、小脳が最もエネルギーを費やす大容量ファイル(運動プログラム)を停止に追い込むことができれば、疲労回復の時間を稼ぐことができる。
まさしく一石二鳥とはこのこと…。
ならば小脳が制御する圧縮ファイルの中で、最大容量の“腰下肢プログラム”を強制シャットダウンさせてしまおう!
これが再起動するまで少なくとも数日かかるから、その間に消耗し切ったエネルギーを回復させることができる!』

 

というのが、ぎっくり腰のメカニズムというわけです。
脳内補完は錯覚の研究領域でよく知られた現象で、五感の統合処理において実際には存在しない感覚を脳が勝手に創り出す機能です。

 

脳内補完は過去の体験・記憶を利用し、予測制御的に実行されます。
たとえば、錯聴における連続聴効果(人の音声において、そのところどころに無音の空白箇所を作ったデモテープを聞くと、当然ぶつ切れ状態の話が聞こえるわけだが、その空白箇所に雑音を挿入したものを聞くと、違和感なく連続した音声として聞こえる)は、脳が会話の流れを予測することで、実際には聞こえていない音を補完する現象です。
「アサ○ボウシテ○コクシタ」の○の部分にザアーという雑音を挿入すると、なめらかな音声として「朝寝坊して遅刻した」と聞こえます。
賑やかな雑踏の中でも人の声を聞き分けるために脳が行う言わば予測制御だと言えます。

 

町内会の会合においてパイプ椅子に座っている状況で、盆踊りへの参加問題をやり玉に挙げられて周囲から色々言われてしまったご婦人が、その最中に腰痛が強くなってしまったことがありました。
すると、その一件以来「椅子に座ると腰が痛くなる」という“椅子腰痛”になってしまった症例があります。
椅子に座った状況に対して、脳が過去の体験・記憶に基づく予測制御すなわち脳内補完を実行することでソフトペインを生み出すようになってしまったという風に捉えることができます。

 

作家の中にも同様の腰痛になった人がおり、その体験を自ら著した「椅子がこわい」(夏木静子著)は痛みを診る医療者にとって有名な書籍となっています。
脳が出力するソフトペインというものが、場合によっては人生を破壊するほどの力を持ち得ることを雄弁に物語る名著です。

 

このように、無意識下に実行されてしまう予測制御。
実はこれにも小脳が深く関わっていることが分かっています。
くすぐったいという感覚は小脳の予測と実際に触れられた際の時間差だということが英国の実験で示されており、他にも小脳が予測制御に関わっていることを裏づける実験が複数あります。

 

予測制御に小脳が関わっている…、ならば予測制御によって実行される脳内補完にも小脳が関与している可能性が高く、ということはソフトペインにも小脳が…。

事実、腰痛患者の脳内において小脳の過活動が見られることが分かっています(下図)。

 

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ぎっくり腰に脳が関係している、という話には驚いた方もいらっしゃるかもしれませんが、従来の医学常識とされている説明をいったん忘れて聞いてみれば、納得できる方も多いのではないでしょうか?

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2017/04/18

ぎっくり腰の真実③ ~小脳の機能・思考回路の圧縮と最適化~

みなさん、こんにちは!ご機嫌よろしゅうございます<m(__)m>

 

前回、最後に大脳と小脳では神経回路のプログラミング手法(学習機能)が正反対だと言いました。

大脳では特定の回路に流れる信号が多ければ多いほどその回路は強化され、学習が進んでいく(長期増強)。

小脳では誤った信号を検出し、その信号をブロックすることで学習が進む(長期抑圧)。
要するに、小脳はエラー信号の監視役を担いつつ、正しい信号のみを通すという自己選択式プログラミングを行っているのです。

 

また小脳は運動の制御を主に行っていますが、最近の研究では認識、記憶、感情、知覚の統合など高次脳機能全般に関わっていることが分かっています。

このように多くの顔を持つ小脳は、『大脳にあるデータファイルを圧縮処理して保存する役割を担っているのではないか』と考えられます。
小脳が行うデータ圧縮とは、情報伝達の効率化を図るために『最適化』すること。
分かりやすいイメージとしては「起・承・転・結」の中間部分「承・転」を省き、「起・結」にする感じです。

 

では、今回はもう少し具体的に説明させていただきます。
小脳は個別の運動プログラムを生成するのみならず、大脳の思考プログラムも圧縮コピーする可能性が指摘されています。

 

 

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たとえば仕事から帰ってきた旦那さんが席に座ると、用意された夕飯のおかずがいつもより一品少ない。

ふと奥さんの顔を見てみると、明らかに機嫌が悪そう…。

この時の旦那さんに、「文句を言うか言うまいか→言えば喧嘩になる→ソフトに言えば問題ない→やはり気まづくなる→言わない」という思考回路があったとします。

※これはあくまでフィクションです(笑)。

 

これと同じ状況が何度か繰り返され、その都度相手の反応を学習することで思考回路の圧縮と最適化が行われていきます。

その結果「文句を言うか言うまいか(起)→言わない(結)」というプログラムに書き換えられ、途中のあれこれ考える手間が省かれるのです。

 

これを実行する圧縮ソフトが小脳の中にあり、これにより次回以降、同じ状況下におかれても作成された圧縮ファイルを使うことで大脳の思考回路を使うことなく、大脳の省エネを実現できるというわけです。

すると、この旦那さんの脳は「いつもよりおかずが少なくても何も言わない」という思考プログラムが無意識下に保存され 無意識下に実行される状態となります。

 

これと同じ理屈で、歩く、立つ、座るといった個別の運動プログラムもそれぞれが最適化された圧縮ファイルとなって保存されており、これらを実行することで無意識に身体を動かすことができるのです。

最適化される前の、大脳の神経回路を下図に示します(ものすごく単純化してあります。○が神経細胞)。

 

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ある情報を表現する回路において、信号の通り道が神経細胞Aに始まって全てを経由して神経細胞Bまで流れるとすると、この回路内の信号の流れ方は何十通りもあります。
このとき「すべての枝道を逆流することなく1回のみ通ってBまで行く方法」が最も効率のいい流れだとすると、どのような流れ方が考えられるでしょうか?
要は一筆書きの問題です。下の答えを見ずに、少しだけ考えてみてください。
尚、神経細胞の重複はOKとします。

 

たとえば、こういったルートがあります。

 

kairo2

 

大脳で神経回路が強化される仕組みは長期増強がメインなので、効率よりもまずは枝道を作ることが優先されます。
流れ方がどうのという前に、とにかくAからBに辿り着く回路を作ることが大事なのです。
ですから、回路によっては効率的でないものや遠回りしているものも含まれます。

 

そこで、そうした効率性の悪い回路に対し、上図のように最適ルートを作成しているのが小脳の仕事。
小脳は長期抑圧(エラー信号をブロックして正しい信号だけを通す)というプログラミングを行っているので、これこそが回路の最適化であろうと考えられるわけです。

 

では、もう少し複雑なモデルで考えてみましょう。
神経細胞の数を30個に増やし、セールスマンに置き換えて考えてみます。

 

たとえば、あるセールスマンが地方の30都市すべてを訪れるとします。
このときの最短ルートはどうなるか?どのような順番に訪れていくと一番効率がいいか?
今度は枝道の長さという要素が追加されますので、都市間の距離を計算する必要が出てきますが…。

 

どうでしょうか?イメージは掴めたとしても、答えを出すのは相当に難しい計算をしなければならないことが想像できると思います。
この問題を解くのがどのくら難しいかというと、日本が世界に誇るスーパーコンピュータ「京」をもってしても、なんと!1000万年以上かかってしまうことが分かっています

ちなみに、「京」は1秒間に1京回計算する能力を持っています。

 

人間の大脳には140億個の神経細胞があり、小脳にはそれをはるかに上回る1000億近い神経細胞があって、これらが脳全体にクモの巣上に張り巡らされて無数の回路を形成しています(1個の神経細胞から伸びる枝は数千~一万であり、想像を絶する超複雑な回路)。

「大脳には最適化される前の効率の悪い回路が相当数含まれており、これらに対しては小脳が関与することで最適化される」と先ほどお話ししましたが、神経回路の最適化を巡回セールスマン問題として考えてみた場合、たった30個の神経細胞でさえ途方もない計算になってしまうのに、これが数万、数十万、数百万という単位の実際の神経回路にあっては気が遠くなるような時間がかかってしまいます。

 

もし本当に神経回路の最適化が行われているとするならば、いかんせん“数”そのものがあまりに膨大ですから、処理速度の面からも説明がつかないのでは…?
そのような演算処理を本当に小脳が担っているとするならば、小脳はまさしく量子コンピュータに近い動作機序を持っていると言えるのではないでしょうか。

 

ちなみにミツバチは複数の花のあいだを最短ルートで飛んでいることが知られており、イギリスの研究者が行った実験によって「ミツバチは巡回セールスマン問題をごく短時間で解いている」ことが証明されたそうです。
もしミツバチの脳が量子コンピュータのごとき能力を持っているとするならば人間が持っていても不思議ではない…?

 

またデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)に代表されるように脳内の離れた領域が同期する現象が知られていますが、こうした脳内同期という現象も量子論における“量子もつれ”(量子同士が離れた状態で影響し合う特殊な性質)で説明できると主張する研究者がいます。
今後の脳科学は量子論によって新たなステージに入る可能性があります。

 

小脳が量子コンピュータかどうかはさておき、大脳における最適化される以前の“できたてホヤホヤの回路”の中には、小脳にとって非常に迷惑な、ものすごくエネルギーを消耗させられる粗悪な回路があります。
これこそが、「感情のねじれ」を抱えた思考回路なのです。

 

こうした極めて歪(いびつ)な信号が次から次へと小脳へ流れ込んでくると、これはもう小脳にとっては己のスペックをはるかに超えた耐え難い状況…。
パソコンに譬えると、ネット閲覧のページ画面を次々に何重にも開いていくと、やがてメモリ不足となって動作が重くなってしまう状況と同じ…。

 

パソコンであればRAM(実装メモリ)を補填することで解消しますが、もちろん小脳にRAMはありません。
小脳における長期抑圧というプログラミングは何度も申し上げている通り「エラー信号をブロックすることで最適化を図っている」わけですから、大量のエラー信号が津波のように押し寄せてくると、オーバーヒート状態に…。

下(左側)がそうした重労働に耐えて悪戦奮闘中の小脳を捉えた画像です。

 

 

こうした状況が限界に達したとき、小脳はどうやって己を守ればいいのでしょうか?

これこそ、ぎっくり腰と密接に関係しているのです。

 

 

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2017/04/12

ぎっくり腰の真実② ~小脳の強制シャットダウン~

みなさん、こんばんは!ご機嫌よろしゅうございます<m(__)m>

 

私が主張する「痛み記憶の再生理論」は簡単に言うと、

(1)感情プログラム(感情を制御する神経回路の働き)に何らかの歪みが生じる。

(2)そこに思考プログラム(思考を制御する神経回路)の過活動が加わる。

(3)脳全体の神経回路バランスに大きな偏りが生じる。

(4)その結果、小脳回路の異常活動を引き起こすと同時に、痛みの記憶回路が活発化される。

というものです。

 

このとき、小脳回路の一部(腰下肢を制御するプログラム)の強制シャットダウンが「ぎっくり腰」なのです。

 

EBMにより「急性腰痛の9割が1カ月以内に自然治癒する」と報告されていますが、まさしく小脳プログラムの局所シャットダウンと、それに続く再起動だと考えれば説明がつきます。

 

映画「ターミネーター3」の中で、アーノルド・シュワルツェネッガー演じる人型ロボット(ターミネーター)は主人公の人間を守るようプログラミングされているのですが、ストーリー後半で敵から正反対のプログラム(その人間を殺せという指令)をインストールされてしまいます。
すると、それまで自分が守っていた主人公を殺そうとして襲いかかるのです。

 

ところが「僕を守るのがお前の任務のはずだ。それを思い出せ!自分と戦え!」と主人公から絶叫されると、ターミネーターのコンピュータ内で新旧プログラムが交互に顔を出し、「殺せ!」…、「守れ!」…、「殺せ!」…、「守れ!」…、というせめぎ合い、葛藤が起こります。
こうして混乱に陥ったターミネーターはなぜか目の前の車を叩きまくり、ついには自身内部のコンピュータがシャットダウンし、動作を停止させてしまうのです。
これと同じことが人間に起きた現象が、まさしくぎっくり腰であるわけです。

 

ターミネーターのコンピュータ内に起きた混乱を人間に当てはめると、「深層心理に潜む感情のねじれ」と表現することができます。

 

動物実験において、交感神経を刺激すると頻脈になり、副交感神経を刺激すると遅脈が発生しますが、両方を同時に刺激すると不整脈が起こると言われています。
人間が抱える感情のねじれも、ときに不整脈となり、ときに胃の痛みとなり、ときに運動器の痛みとなって現れても不思議ではないわけです。

 

ただし、感情のねじれは大なり小なり現代人の多くが抱えていると思われ、これのみが痛みを生み出すわけではないと私は考えます。
水面下に抱える感情のねじれが許容範囲を超えると同時に、そこに意識活動の亢進(思考回路の過活動)が加わって初めて脳代謝バランスの乱れが現れるのです。

 

このとき、脳内の複数箇所に様々な影響が現れます。
小脳はもちろんのこと、実際はデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)をはじめ前頭前野、帯状回、島皮質、扁桃体、側座核など様々の領域に代謝レベルを含めた何らかの変化が現れてしかるべきメカニズムが潜んでいると考えられます。

 

なかでも、そうした変化を運動器の問題に転化させる窓口となってしまうのが小脳だと言えます。
その理由を説明するためには小脳回路の詳細をお話しする必要があります。

 

まず抑えるべきは、大脳と小脳では神経回路のプログラミング手法(学習機能)が正反対だという点です。

 

〇大脳…特定の回路に流れる信号が多ければ多いほどその回路は強化され、学習が進んでいく(長期増強)。
〇小脳…誤った信号を検出し、その信号をブロックすることで学習が進む(長期抑圧)。

 

つまり小脳はエラー信号の監視役を担いつつ、正しい信号のみを通すという自己選択式プログラミングを行っているということです。
まずこの違いを知ることが第一歩となります。

 

一般に小脳は運動の制御というイメージが強いと思われますが、最近の研究では認識、記憶、感情、知覚の統合など高次脳機能全般に関わっていることが分かっています。
ただ、その詳細については未解明の領域がまだまだ多く残されています。

 

このように多くの顔を持つ小脳の働きについて、よりシンプルな解釈を試みると、『小脳は大脳にあるデータファイルを圧縮処理して保存する役割を担っているのではないか』ということです(保存先は前庭核を含め、複数箇所が想定され得ます)。

 

小脳が行うデータ圧縮とは、簡単に言えば、情報伝達の効率化を図るために、個別の神経回路をコンパクトにすること(最適化)です。
分かりやすいイメージとしては「起・承・転・結」の中間部分「承・転」を省いて、「起・結」にしてしまう感じ。

 

次回は、もう少し具体的に説明していきます。

 

 

「小脳っていろんな仕事をしてるんだな。それにしても、ターミネーターに起こったような感情のねじれや意識活動の亢進がぎっくり腰の原因になってくるなんて…」と思った方は、クリックをお願いいたします。

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